米国の関税政策の対抗策として、中国がレアメタルの輸出規制を進めているようです。中国のレアメタルの生産シェアは大きく、アメリカの製造業には大きなダメージだと思います。日本も少なからず、影響を受けそうです。ただ、日本には都市鉱山があり、リサイクル関連の存在感が増大すると思い、調べました。
産業・一般廃棄物の収集運搬、中間処理・再資源化、最終処分まで一貫。
最終処分場の保有に強み四季報
沿革
1979年 産業廃棄物取扱業務を行うことを目的に、大阪府和泉市にて設立
1994年 兵庫県三木市に管理型最終処分場を開設
1995年 和歌山県紀の川市に安定型最終処分場を開設
2009年 神戸ポートリサイクルを子会社化
2011年 バイオエタノール・ジャパン・関西を子会社化
2013年 三重県伊賀市に廃棄物複合型リサイクル施設であるエネルギープラザを開設
2014年 大阪府和泉市に設置した最終処分場の跡地利用としてDINSメガソーラーが完成
2016年 トライアール神戸（有価資源リサイクル事業）を譲受け、アルミペレット事業を開始
2017年 和歌山県御坊市に管理型最終処分場及びリサイクルセンターを開設
2022年 株式上場
2023年 三木リサイクルセンターにおいて焼却等熱処理施設である三木バイオマスファクトリーの稼働が開始
2024年 栄和リサイクルを子会社化
事業内容
業績
| 業績 | 売上高 | 営業利益 | 経常利益 | 当期利益 | 一株益(円) | 一株配(円) |
| 連22.3 | 64,992 | 12,840 | 13,304 | 8,870 | 97.7 | 30 |
| 連23.3 | 67,658 | 16,623 | 16,702 | 10,494 | 112.0 | 34 |
| 連24.3 | 73,035 | 19,714 | 20,589 | 13,591 | 136.4 | 42 |
| 連25.3 | 80,178 | 21,548 | 21,484 | 14,364 | 145.5 | 48 |
財務諸表 単位：億円（％：資産/売上に対する比率）
資産
現金預金515（28％）
有形固定資産934（51％）
投資有価証券78（4％）
負債
有利子負債702（38％）
純資産
自己資本比率51%
配当性向33%
利益剰余金774（42％）
損益計算
売上高
営業利益率26.9％
経常利益率26.8％
当期純利益率17.9％
キャッシュフロー
投資額
| 科目 | 前期 | 当期 |
| 減価償却費 | 62 | 62 |
| 固定資産 に対する支出 | 131 | 162 |
株主還元
| 科目 | 前期 | 当期 |
| 自己株式の取得 | 20 | 19 |
| 配当金の支払 | 34 | 64 |
連結の範囲の変更を伴う子会社株式の取得による支出31
株価 個人的な購入価額
3,140円（2025.6.5）
時価総額313,664百万円(06/06)
配当利回り（会社予想）1.56%(06/06)
1株配当（会社予想）49.00円(2026/03)
PER（会社予想）(連)21.48倍(06/06)
PBR（実績）(連)3.28倍(06/06)
EPS（会社予想）(連)146.19(2026/03)
BPS（実績）(連)957.03
ROE（実績）(連)15.80%
自己資本比率（実績）(連)51.0%
直近5期の平均EPS：123円
需要・顧客構造（＋10％）：
産業から発生する廃棄物は景気によって発生量が増減するので、業績の変動が大きそうです。しかし、大栄環境は自治体施設とタッグを組んで、個人から発生する廃棄物の処理も行っており、顧客基盤は盤石だと思います。
競争環境（＋10％）：
廃棄物処理業界は、全国的に大きなシェアを持つ大企業は存在せず、各地域に多くの中小企業が分散し、競合しています。
上場企業では、TREホールディングス、ダイセキ、三和油化工業、アサカ理研、イボキン、エンビプロが競合になります。競合は多いですが、地域ごとにすみ分けされており、競争環境はそこまで厳しくなさそうです。
ビジネスモデルの有望性（＋10％）：
バイオマス発電をはじめとする再生可能エネルギーへの大型設備投資や産業廃棄物や建物解体業やリサイクル業の会社を買収しています。事業承継もあり、今後も統合を進めることで、持続的な成長ができると思います。
株主優待（＋1％）：
100株で女性サッカーチームのINAC神戸レオネッサのチケット、スポーツ施設のチケットがもらえます。神戸の近隣の人しかメリットは無さそうです。
個人的な好み（＋20％）：
自己資本比率が高く、財務が安定しています。決算説明資料が分かりやすくて、成長に期待が持てるので、積極的に購入したいです。
個人的な目標株価
PER123×14倍＝1,722
PBR957×0.7倍＝670
プレミアム1,196×1.1×1.1×1.1×1.01×1.2＝1,929
※ブログは個人的な趣味で、株式購入可否は自己判断でお願いします。
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以上
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