就活生だったころ、会社四季報の広告で「なんでもOK!NOK」とあり、インパクトが大きく記憶に残っています。NOK系列で業績も良く、株価が割安だったので、調べてみました。
NOK系列。
四季報
メカニカルシール、特殊バルブの大手。
自動車向け中心に船舶用や航空機用も
沿革
1964年 NOKと米国のEG&Gシーロールとの合弁事業契約に基づき、メカニカルシール等の製造、販売を目的として設立
1991年 株式上場
2004年 神戸製鋼所からコベルコ・マリンエンジニアリングの株式を取得(2010年完全子会社化)
2005年 一般産業機械業界向けメカニカルシール等について、ブルグマン社との合弁事業契約を締結
事業内容
自動車・建設機械業界向け事業:
主要な製品は自動車、建設機械向けのメカニカルシール(軸封装置)、特殊バルブ及び電力業界向けの特殊バルブ
一般産業機械業界向け事業:
主要な製品は産業機械、石油精製、石油化学プラント業界向けのメカニカルシール(軸封装置)
半導体業界向け事業
主要な製品は半導体製造装置向けの各種シール(軸封装置)及び電子機器、精密機器向け精密ベローズ
業績
業績 | 売上高 | 営業利益 | 経常利益 | 当期利益 | 一株益(円) | 一株配(円) |
連19.3 | 149,361 | 9,755 | 11,703 | 7,032 | 143.4 | 50 |
連20.3 | 142,106 | 5,772 | 6,766 | 2,907 | 59.2 | 50 |
連21.3 | 130,513 | 5,802 | 8,447 | 4,010 | 81.7 | 50 |
連22.3 | 140,842 | 7,560 | 10,811 | 5,713 | 116.3 | 50 |
連23.3 | 157,380 | 9,264 | 12,277 | 6,796 | 139.8 | 70 |
セグメント
財務諸表
資産
現金預金306億円(16%)
有形固定資産609億円(32%)
投資有価証券147億円(8%)
負債
有利子負債350億円(18%)
純資産
自己資本比率54%
配当性向50%
利益剰余金758億円(39%)
損益計算
売上高
営業利益率5.9%
経常利益率7.8%
当期純利益率4.3%
キャッシュフロー
投資額(億円)
科目 | 前期 | 当期 |
減価償却費 | 97 | 99 |
固定資産 に対する支出 | 65 | 92 |
株価 個人的な購入価額
1,600円(2023.12.29)
時価総額79,613百万円(12/29)
配当利回り(会社予想)4.38%(12/29)
1株配当(会社予想)70.00(2024/03)
PER(会社予想)(連)11.19倍(12/29)
PBR(実績)(連)0.67倍(12/29)
EPS(会社予想)(連)142.99(2024/03)
BPS(実績)(連)2,381.78(2023/03)
直近5期の平均EPS:108円
進捗:62%(2Q)
需要・顧客構造(+5%):
国内売上比率が4割、国内有形固定資産比率が5割とグローバルに事業を展開しています。売上高の5割が自動車・建機向けですが、一般機械向け・半導体向け・船舶向けの売上も多く、バランスの取れた事業展開だと思います。
競争環境(▲15%):
メカニカルシールは、バルカー・日本ピラーグループ・イーグル工業・NOK・三和工機・日本フローサーブなど多くの会社が扱っており、競争環境は厳しそうです。
ビジネスモデルの有望性(+5%):
自動車のEV化に伴い、使用点数が減少し、業界的に厳しそうだと感じました。一方、半導体向けは今後の成長に期待が持てます。
株主優待(+%):なし
個人的な好み(▲15%):
自己資本比率が高く財務が盤石なのが魅力的です。配当方針はDOE2.5%以上を目安としており、業績の安定配当が期待できます。ただ、NOKが株式の3割を有しており、カタリストに欠けるので、購入には消極的です。
個人的な目標株価
PER108×14倍=1,512
PBR2,382×0.7倍=1,667
プレミアム1,590×1.05×0.85×1.05×0.85=1,266
※ブログは個人的な趣味で、株式購入可否は自己判断でお願いします。
以上
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