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海鮮アトム、株主優待改悪を不安視

企業分析
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妻が福井に旅行に行き、回転寿司海鮮アトムに行きました。地元の素材を使ったネタが美味しく大満足のようで、早速、私にアトムの株を買うよう指令がありました。

海鮮アトムは北陸に店舗を多く持つチェーン店です。北陸新幹線が敦賀まで延伸され、東京から北陸に旅行する観光客が増加しています。北陸新幹線のテーマ株として注目され、急騰する可能性もあります。

アトムの優待利回りは5%近くあり旨味はありますが、株主優待で株価が支えられており、優待改悪リスクが高いと考えています。直近5期の大半が赤字決算であること、ステーキ宮など競争力の低い店舗を有していること、コロワイドが大株主であることから、優待改悪を不安視しています。購入するかどうか分析していこうと思います。

ステーキ、回転ずし中心の外食中堅。
居酒屋も。
名古屋軸に東日本にも展開。
コロワイド子会社

四季報

沿革

1972年 福井県福井市に設立

1980年 手塚プロダクションと著作物使用許諾契約締結

1994年 株式上場

2005年 第三者割当増資によりコロワイドグループ傘下になる

2009年 ジクト(ステーキ宮を有する)を吸収合併

2021年 本社の所在地を名古屋市から横浜市西区に変更

2023年 新潟県新潟市に「小さな森珈琲」第1号店を開業

事業内容

トピック

代表取締役の度重なる変更

就任時期代表取締役略歴(一部省略)
2020.5~山角 豪2020 年 5 月 ㈱すかいらーく入社
2020 年 5 月アトム入社 顧問(現任)
2023.4~小島 保幸1998 年 4 月 プライム・リンク(牛角)入社
      →レインズインターナショナル専務取締役
2023 年 4 月 株式会社アトム 顧問
2024.4~田中 公博2011 年 4 月 株式会社トリドールHD →常務取締役
2022 年 7 月 株式会社サンマルクHD 執行役員
2024 年 4 月 株式会社アトム 執行役員副社長(現任)

頻繁に代表取締役が変わっています。親会社のコロワイドグループで牛角を運営するレインズだけでなく、様々な会社から代表取締役を引っ張っています。親会社のコロワイドの意向なのでしょうか?私は経営陣の体制に不安を感じます。

株主構成

コロワイドが議決権の41%を有しています。2005年にコロワイドの傘下になりました。

有価証券報告書23年3月期

所有者別状況を見ると、個人の株主数が多いです。個人株主が100株もしくは500株保有し全員優待を使用した場合、株主優待費用を4,000円/100株・年で換算すると4,217百万円/年となります。売上高に対する優待コストは11%となり、かなりコストを圧迫しています。また、個人株主増加により、株式関連書類の発送費用も増え、会社の負担は大きいと思います。

コロワイドグループ株主優待利回り

 単元金額優待金額優待利回り
コロワイド1,073,50040,0003.73%
カッパクリエイト160,6003,0001.87%
アトム90,0004,0004.44%
大江戸HD508,0008,0001.57%

上場しているコロワイドグループでは株主優待を設けており、アトムだけ突然株主優待廃止とする可能性は低そうです。どの会社も優待利回りが高いですが、アトムが頭一つとびぬけており、優待金額が減額される可能性はありそうです。

業績の推移

コロナ禍の影響もあり、直近5期の業績が極めて悪いです。24年3月期の業績予想も赤字決算を見込んでいます。

一つ許せないのが、短信の文字が半角と全角混じって見づらい所です。2Qから同じ記載法であり、アトムの経理担当者が多忙を極めているか、本社部門の定着率が著しく低いからなのでしょう。アトム株購入に不安を感じます。

株価 個人的な購入価額

901円(2024.4.30)

時価総額174,397百万円(14:19)
配当利回り(会社予想)—(–:–)
1株配当(会社予想)—(2024/03)
PER(会社予想)—(–:–)
PBR(実績)(単)24.68倍(14:19)
EPS(会社予想)(単)-3.43(2024/03)
BPS(実績)(単)36.50(—-/–)
ROE(実績)(単)-23.28%(2023/03)
自己資本比率(単)36.50%(2023/03)

優待利回りは高くて魅力的だと思います。しかし、PBRが25倍と狂ったように高く、株主優待が株価を支えています。

以上

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