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家庭用蓄電システムを有するニチコン(6996)

企業分析
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太陽光発電の蓄電システムの商品を有しています。FITの太陽光発電に対する補助金単価が年々減ってきており、太陽光発電売電によるメリットは薄れてくるのだと思います。一方、蓄電システムがあることで、災害などの停電時に外部電力に頼らず、自給自足の生活ができ、メリットは大きいと思います。

車や家電等で使われるコンデンサーを製販。
次世代車向け育成中。
家庭用蓄電システムも展開

四季報

沿革

1950年 関西二井製作所を設立し、本社を大阪市に設置

1956年 京都工場を新設し、アルミニウム電解コンデンサの製造を開始

1961年 株式上場

2015年 ユタカ電機製作所の事業譲受

2017年 村田製作所との電源事業の譲受に関する意向確認書締結

事業内容

電子機器用コンデンサ(アルミ電解コンデンサ、フィルムコンデンサ、小形リチウムイオン二次電池、正特性サーミスタ)、電力・機器用及び応用機器(パワーエレクトロニクス用フィルムコンデンサ、公共・産業用蓄電システム、加速器用電源、瞬時電圧低下/停電対策装置、変圧器、圧力センサ)、回路製品(家庭用蓄電システム、V2Hシステム、EV用急速充電器、スイッチング電源、機能モジュール、無停電電源装置)およびその他(原材料等)を製造・販売

業績

業績売上高営業利益経常利益当期利益一株益()一株配()
19.3122,8605,4737,122-7,953-114.223
20.3119,6752,5493,6212,81240.624
21.3116,0731,5733,0151,70324.925記
22.3142,1986,4278,5947,902115.527
23.3184,72512,67615,2637,814114.230

財務諸表

資産

現金預金251億円(13%)
有形固定資産443億円(23%)
投資有価証券279億円(14%)

負債

有利子負債335億円(17%)

純資産

自己資本比率51.4%
配当性向26%
利益剰余金609億円(33%)

損益計算

売上高
営業利益率6.9%
経常利益率8.3%
当期純利益率4.2%

キャッシュフロー

投資額(億円)

科目前期当期
減価償却費6175
固定資産 に対する支出7994

株価 個人的な購入価額

1,309円(2024.1.5)

時価総額102,102百万円(01/05)
配当利回り(会社予想)2.44%(01/05)
1株配当(会社予想)32.00(2024/03)
PER(会社予想)(連)10.92倍(01/05)
PBR(実績)(連)0.82倍(01/05)
EPS(会社予想)(連)119.85(2024/03)
BPS(実績)(連)1,590.85(2023/03)

直近5期の平均EPS:36円

進捗:74%(2Q)

需要・顧客構造(▲20%):

地域別の売上高は、国内売上比率が5割程度となっています。

一方、用途別には、電力・産機、自動車、情報通信、電源、家庭機器と様々な業界に製品を販売しています。

電気製品は、比較的高価格品が多く、個人所得や景気に業績が大きく左右されそうです。

競争環境(▲5%):

アルミ電解コンデンサーは、日本ケミコン・ニチコンが手掛けており、電子部品の領域に拡げると、京セラ・村田製作所・パナソニック・太陽誘電など競合他社は多そうです。

一方、研究開発活動に63億円を支出しており、技術による競争優位性はありそうです。

ビジネスモデルの有望性(+10%):

急速充電器のシェアが高く、家庭用蓄電システムの商品も有しており、売上高を伸ばしているので、今後の成長にも期待が持てます。

株主優待(+%):なし

個人的な好み(▲5%):

2018年頃に、欧米でコンデンサの独占禁止法違反により、巨額の損失を計上しています。欧米への売上比率がそれぞれ10%未満で、ここまで巨額の違約金を課せられるのは、驚きです。

自己資本比率が高く、実質無借金経営ですが、カタリストに欠け、購入には消極的です。

個人的な目標株価

PER36×14倍=504
PBR1,591×0.7倍=1,114
プレミアム809×0.8×0.95×1.1×0.95=642

※ブログは個人的な趣味で、株式購入可否は自己判断でお願いします。

以上

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