郊外の駅でタクシーに乗ったところ、車内に「GO」の決済端末が設置されていました。「こんな地域にもGOが進出しているのか」と、少し驚きました。さらに、車内に表示されたQRコードを読み込むと、GOアプリからそのまま決済できます。乗車中に決済処理を済ませておけば、降車時に財布やクレジットカードを出す必要もなく、非常にスムーズです。
都心では以前からGOを見かける機会が多かったのですが、地方や観光地にもGOのサービスが広がっていることを実際に体験し、「これは意外と大きな市場になるのではないか」と感じました。
GOは2026年6月に東証グロース市場へ上場したばかりです。そこで、タクシー配車アプリ最大手級のGOについて調べてみました。
タクシー配車アプリ最大手級。
26年6月新規上場。
米ウェイモ・日本交通と組んで自動運転も四季報
沿革
1977年 日本交通のシステム受託開発を目的として設立
2011年 日本初のタクシーアプリ「日本交通タクシー配車」を提供開始
2020年 株式会社ディー・エヌ・エーのタクシーアプリ関連事業と事業統合
2022年 愛のタクシーチケットの株式を取得し連結子会社化
2024年 タクシー相乗りサービス「GOエコノミー」運航開始、東京における自動運転技術導入に向けた実証実験の実施を目的として米国waymoと日本交通との戦略パートナーシップ締結
現在のGOエコノミーは、通常のタクシーとは異なり、決められた乗降スポットを利用し、同じ方面の利用者が相乗りすることで、通常のタクシーより安い料金で利用できるサービスです。2026年4月時点では都内15区・約6,500カ所の乗降スポットまで拡大しています。
2026年 株式上場
事業内容

業績
| 業績 | 売上高 | 営業利益 | 経常利益 | 当期利益 | 一株益(円) | 一株配(円) |
| 連24.5* | 23,955 | -1,910 | -1,985 | -3,307 | -42.7 | 0 |
| 連25.5* | 31,434 | 2,728 | 2,632 | 2,000 | 25.8 | 0 |
| 連26.5予 | 41,446 | 7,041 | 6,457 | 8,838 | 113.8 | 0 |
財務諸表 単位:億円(%:資産/売上に対する比率)
資産
現金預金346(45%)
未収入金265(35%)
ソフトウェア(仮勘定含む)17(2%)
負債
有利子負債33(4%)
純資産
自己資本比率43.1%
配当性向-
利益剰余金33(4%)
損益計算
売上高
営業利益率17.0%
経常利益率15.6%
当期純利益率21.3%
持分変動利益8(2%)
法人税等調整額(益方向)34(8.3%)
キャッシュフロー
投資額
| 科目 | 前期 | 当期 |
| 減価償却費 | 2 | 4 |
| 固定資産に対する支出 | 8 | 8 |
株主還元
| 科目 | 前期 | 当期 |
| 自己株式の取得 | – | – |
| 配当金の支払 | – | – |
株価 個人的な購入価額
3,480円(2026.9.9)
時価総額284,390百万円(15:30)
配当利回り(会社予想)0.00%(15:30)
1株配当(会社予想)0.00円(2027/05)
PER(会社予想)(連)24.14倍(15:30)
PBR(実績)(連)10.84倍(15:30)
EPS(会社予想)(連)144.18(2027/05)
BPS(実績)(連)320.93
ROE(実績)(連)43.09%
自己資本比率(実績)(連)32.6%
需要・顧客構造(▲10%):
GOはタクシーの配車件数や決済利用金額に応じて業績が決まってきます。タクシーは生活必需品という側面がありますが、需要の多くは景気に大きく左右されます。株価や不動産が上昇しているタイミングでは資産効果により、外出や会食件数をも増えタクシー利用が増加しますが、逆に景気が悪化するとタクシー利用が大幅に減少するので業績のブレは大きそうです。
競争環境(+30%):
タクシーGOは日本国内で圧倒的なシェアを誇っています。日本は個人のライドシェアが全面解禁されておらず、タクシーアプリを経由してタクシー会社を選ぶ形態になっています。日本市場はタクシー会社の規制によって、他の配車アプリの参入障壁が高く、GOの優位性はあると思います。
一方、海外にはUber、DiDi、Grab、Lyftなどの巨大な配車プラットフォームがあります。海外勢と比較するとGOの時価総額は圧倒的に小さく、海外市場で成功している巨大な配車プラットフォームと戦ってシェアを獲得するのは難しいと思います。
ビジネスモデルの有望性(+70%):
GOは都市部だけではなく、地方にも利用エリアを拡大しています。
今回、私自身が郊外の駅でタクシーに乗った際にもGOの端末を見つけました。「GOは都心のサービス」というイメージがあっただけに、実際に地方でも利用されていることを確認できたのは大きかったです。
さらに、地方や観光地ではタクシー不足が問題になる一方、高齢化による免許返納も進んでいます。人口密度の低い地域では、従来型の路線バスを維持することが難しく、デマンド交通や乗り合い交通への移行も考えられます。GOが提供する相乗りサービス「GOエコノミー」は、こうした新しい交通インフラにつながる可能性があります。現在のGOエコノミーは主に東京都内で展開されていますが、2026年7月にはGO自身が「相乗り」を新たな移動インフラとして全国へ広げていく考えを発信しています。
さらにGOには、自動運転という大きな成長テーマがあります。GOは日本交通、米Waymoと自動運転タクシーの実用化に向けた取り組みを進めています。仮に自動運転タクシーが普及した場合、重要になるのは「自動運転車をどう呼ぶか」という配車プラットフォームです。そう考えると、自動運転車 × GOの配車プラットフォームという組み合わせには大きな可能性があります。現在のGOは「タクシーを呼ぶアプリ」ですが、将来的には人を目的地まで運ぶための移動プラットフォームへ変化する可能性があります。
株主優待(+20%):
現在、GOに株主優待はありません。しかし、私は将来的な株主優待の新設に期待しています。
GOの場合、株主優待と自社サービスとの相性が非常に良いからです。例えば、「100株保有で年間3,000円分のGOタクシークーポン」のような優待です。
株主にGOを実際に使ってもらうことで、株主 → GOを利用 → GOの利便性を体験 → 長期保有という循環を作ることができます。また、家族にクーポンを渡せば、GOを使ったことのない人への広告にもなります。
過去には、上場時に株主優待がなかったものの、上場後に自社サービスと結びついた優待を導入した企業があります。例えばスシローグローバルホールディングス(現FOOD & LIFE COMPANIES)は2017年3月に東証一部へ上場し、その後、2017年9月期からスシロー店舗で利用できる株主優待を導入しました。上場から半年程度で優待制度を開始したことになります。
「自社サービスを実際に使ってもらう」という意味では、GOは外食企業と同じように株主優待を活用しやすい会社だと思います。
個人的な好み(+80%):
株式を希薄化させる新株予約権などが多くありますが、株価が上昇し全部行使されても希薄化効果は10%程度なので、そこまでの懸念はないと思います。
GOの上場目論見書には、DeNA、NTTドコモ、トヨタ、グローバルグロースHD、あいおいニッセイ同和、Kakao Mobilityなど、多くの株主について上場後180日間のロックアップが設定されていると記載があります。解除日は2026年12月12日以降です。
ロックアップ解除により市場で売却可能になる株式数が増加するので需給面で株価の重しになります。「個人株主を増やしたい」「長期保有株主を増やしたい」「GOのサービスを実際に使ってもらいたい」と考えるのであれば、株主優待は一つの有効な手段になります。
さて、私がGOを好きなのは、何よりも実際に使ってみて便利だと感じたからです。タクシーでストレスになるのは、「タクシーがいつ来るのか分からない」「現金やカードで支払うのが面倒」「降車時に時間がかかる」といった部分です。GOを使えば、配車から決済までスマートフォンで完結できます。
そして今後は、
通常のタクシー
↓
GOエコノミーなどの相乗り
↓
デマンド交通
↓
自動運転タクシーと、移動サービスそのものが変化していく可能性があります。1家庭1台の車を所有していても、週末しか利用しないのであれば、車の購入費、税金、保険、駐車場、車検などを考えると、かなりコストが高いです。「車を所有する」から「必要なときに移動サービスを利用する」という価値観に変化していけば、タクシーやカーシェアの需要はさらに増える可能性があります。
そして、タクシーを利用する上で最大のストレスの一つだった「配車」をGOが解決してくれました。私はこのサービスがかなり好きです。だからこそ、単なる「タクシー配車アプリ」ではなく、日本の移動インフラを変える可能性のある会社としてGOを応援したいと思っています。
個人的な目標株価
PER144×14倍=2,016
PBR321×0.7倍=225
プレミアム1,121×0.9×1.3×1.7×1.2×1.8=4,814
※ブログは個人的な趣味で、株式購入可否は自己判断でお願いします。
以上

コメント