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水力発電が魅力、四国電力(9507)

企業分析
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愛媛の滑川には道前道後水力発電所があります。この発電所は高知に流れ着く仁淀川の上流の面河ダムからトンネル経由で無理やり瀬戸内海に流れ込む川に水を引いて、発電をしています。高低差を利用でき発電に有利であるだけでなく、雨の少ない瀬戸内海沿岸地域に水をもたらせてくれます。

四国には急峻な山が多く、雨量も豊富です。四国電力の発電構成の12%は水力発電です。水力発電は現在の2倍に発電量を増やせる可能性があります。

四国電力も成長の余地があると思い調べました。

発電所は瀬戸内側に立地集中、原子力と石炭火力の比率大。
情報通信など電力以外へ多角化推進

沿革

1951年 電気事業再編成令により、四国配電㈱および日本発送電㈱から設備の出資および譲渡を受け、四国電力㈱を設立

1954年 株式上場

1977年 伊方発電所(原子力)を新設

2006年 株式取得により、ケーブルテレビ徳島を子会社化

2007年 株式取得により、ケーブルテレビ四国を子会社化

事業内容

電気事業のほか、情報通信事業、エネルギー事業、建設・エンジニアリング事業をはじめ、電気機器等の製造、商事・不動産・運輸・サービスおよび電気事業に関連する研究開発などの事業

業績

業績売上高営業利益経常利益当期利益一株益()一株配()
21.3719,2316,4565,1882,99914.630
22.3641,948-13,517-12,114-6,262-30.430
23.3833,203-12,285-22,515-22,871-111.20
24.3787,40378,52680,09660,515294.330
25.3851,39989,07391,61168,324332.240

セグメント

有価証券報告書25年3月期

財務諸表 単位:億円(%:資産/売上に対する比率)

資産

有形及び無形固定資産9,782(56%)
水力発電設備633(4%)、原子力発電設備1,491(9%)、汽力発電設備1,368(8%)

核燃料940(6%)

関係会社長期投資1,430(8%)

現金預金1,302(8%)

負債

有利子負債9,159(54%)

純資産

自己資本比率26%
配当性向12%
利益剰余金2,549(15%)

為替調整勘定148(1%)

損益計算

売上高
営業利益率10.5%
経常利益率10.8%
当期純利益率8.0%

キャッシュフロー

投資額

科目前期当期
減価償却費590591
固定資産 に対する支出790783

株主還元

科目前期当期
自己株式の取得00
配当金の支払3172

株価 個人的な購入価額

1,244.5円(2025.7.4)

時価総額258,269百万円(07/04)
配当利回り(会社予想)4.02%(07/04)
1株配当(会社予想)50.00円(2026/03)
PER(会社予想)(連)6.24倍(07/04)
PBR(実績)(連)0.58倍(07/04)

EPS(会社予想)(連)199.34(2026/03)

BPS(実績)(連)2,129.65
ROE(実績)(連)17.11%
自己資本比率(実績)(連)26.0%

直近5期の平均EPS:100円

需要・顧客構造(▲20%):

電力販売価格には規制があり、燃料の実勢価格と燃料調整単価の販売価格への反映までにタイムラグがあります。

決算説明資料25年3月期

また、巨額の固定資産を有しており、景気の悪化による固定費負担の増大の影響を受けます。中長期的には販売価格に反映できるとしても、短期的な業績変動は大きそうです。

競争環境(+10%):

電力事業は地域独占であり、競争環境は厳しくなさそうです。

ビジネスモデルの有望性(▲10%):

四国は日本国内でも人口が減少しており、電力需要減少による業績の先細りが不安です。ただ、他の電力会社と比べ、水力比率が12%と高く、再生産可能なエネルギー供給ができるという観点で魅力があります。

四国電力HP

株主優待(+%):なし

個人的な好み(▲5%):

自己資本比率が26%と電力会社の中では比較的高いです。電力株は銀行金利のように安定した配当が得られる一方、株価の変動が少なく物足りなさを感じます。

個人的な目標株価

PER100×14倍=1,400
PBR2,130×0.7倍=1,491
プレミアム1,446×0.8×1.1×0.9×0.95=1,088

※ブログは個人的な趣味で、株式購入可否は自己判断でお願いします。

以上

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