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日本高周波鋼業(5476)

企業分析
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ネツレン(高周波熱錬)が好きで、株を買い増しています。気づいたら1,600株、時価100万円を突破しました。

あまり高周波に馴染がなく、競合である日本高周波鋼業を調べ、業界の特徴をつかんでいこうと思いました。

神戸製鋼傘下の特殊鋼メーカー。
金型素材となる工具鋼が主力。
建機や産機向けに鋳鉄部品も

四季報

沿革

1936年 高周波電流応用の電撃精錬による低品位鉱石及び砂鉄の精錬から製品に至る一貫生産の企業化を目的として設立

1952年 株式上場

1981年 八戸工場を分離し、高周波鍛造を設立

1986年 工具部門の北品川工場を千葉県市川市に移転

2000年 神戸製鋼所へ第三者割当増資を行い、同社の子会社となる、軸受鋼の販売に係る営業権を神戸製鋼所へ譲渡

2020年 分塊ミル更新工事完了

事業内容

日本高周波鋼業HP

業績

業績売上高営業利益経常利益当期利益一株益()一株配()
18.339,4451,1481,28485658.515
19.341,31774884624416.715
20.337,287-562-49-3.40
21.331,516-2,071-1,763-6,445-439.80
22.341,71453058341728.50

セグメント

22年3月期(有価証券報告書 セグメント情報)

財務諸表

資産

現金預金2億円(0.4%)
有形固定資産128億円(33%)
投資有価証券8億円(2%)

負債

有利子負債80億円(20%)

純資産

自己資本比率39%
配当性向―
利益剰余金5億円(1.3%)

損益計算

売上高
営業利益率1.3%
経常利益率1.4%
当期純利益率1%

前期減損損失85億円
前期に富山県射水市の特殊鋼生産設備を減損しています

キャッシュフロー

投資額(百万円)

科目前期当期
減価償却費1,9541,286
固定資産 に対する支出1,234642

株価 個人的な購入価額

310円(2022.12.24)

配当利回り(会社予想)—(–:–)
1株配当(会社予想)—(2023/03)
PER(会社予想)(連)11.36倍(12/23)
PBR(実績)(連)0.29倍(12/23)

EPS(会社予想)(連)27.29(2023/03)
BPS(実績)(連)1,071.82(2022/03)

直近5期の平均EPS:▲68円
21年3月期の最終赤字の規模が非常に大きいです。21年3月期を除くと20円となります

進捗:115%(2Q)

需要・顧客構造(▲10%):

製造される鉄種は工具鋼・特殊合金・軸受鋼など用途に応じ鍛造品・線材・棒材などの加工製品として提供され自動車・エレクトロニクスなどの先端分野でも使われます。景気変動に需要が大きく左右され、固定資産比率が高く、業績が大きく変動しそうです。

競争環境(▲20%):

客先が神戸製鋼所であり、パワーバランス的に値上げを進めづらく、十分な利幅は期待できなさそうです。

ビジネスモデルの有望性(▲20%):

海外に事業拠点がなく、国内売り上げが86%を占め、内需に依存しています。また、神戸製鋼所向けの売上が全体の25%を占めています。

日本は停止中の原発が多く、国際的に電力単価が高くなり、国際競争力の観点で、ハンディを背負っています。国内拠点製造で、輸出先で戦うのは難しく、成長は厳しそうです。

株主優待(+%):なし

個人的な好み(▲30%):

利益率が低く、直近5期で2度最終赤字を計上しています。自己資本比率もメーカーの中では低く、純有利子負債比率も大きいです。利益剰余金が少なく、しばらく配当も期待できません。

2017年には、富山製造所における不適切行為が発覚し、2億円程度の和解金を負担しています。

神戸製鋼所の持ち分比率が51%と高く、役員の半数程度が神戸製鋼出身者です。コーポレートガバナンス強化の観点から、親子上場を廃止する動きがあり、日本製鉄も日鉄物産を完全子会社化していました。神戸製鋼所のTOB、完全子会社化で爆上げを狙うという考えで買うのも良いと思いますが、神戸製鋼所も余裕がなく、今はないような気がしています。

個人的な目標株価

PER―
PBR1,071×0.7倍=750
プレミアム375×0.9×0.8×0.8×0.7=151

※ブログは個人的な趣味で、株式購入可否は自己判断でお願いします。

以上

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