首都圏の土地時価が大きく上昇しています。櫻護謨は新宿からほど近い笹塚駅近くの土地を有しており、再開発により巨額の利益に期待が持てます。東証基準で上場廃止リスクもあるものの、それを上回る魅力を感じています。
時価の変化、経営陣の刷新、東証基準の変化、本業の推移を調べました。
笹塚ショッピング・モール
櫻護謨は京王線笹塚駅南口B街区に土地を有しており、笹塚ショッピング・モールがあります。招集通知に賃貸等不動産に関する注記があります。

時価は61億円あり、含み益は38億円あります。
しかし、私は路線価をもとに実勢価格の時価に割り直すことで求められる時価により、100億円程度の含み益があると見ています。
上場維持基準への適合
2025年5月に上場維持基準への適合を公表しています

2024年6月までは流通株式比率が不適合でしたが、安定株主に市場での放出を要請し、適合になりました。2025年3月31日の終値は1,896円であり、流通株式時価総額10億円を満たす株価は1,739円だと分かります。不適合までギリギリのラインでした
大株主の状況
2024年3月末から2025年3月末の株主構成の変化を見ると、

金陽社と徳力精工の2社の保有比率が変化していました。社長の中村以下ファミリーと予想される株主の増減はありませんでした。経営陣が株を手放したくないという強い意志を感じました。
経営陣以外の安定株主に売却を促して、経営陣は売却しない、少し嫌な感じがします。多額の含み益があることを認識し、外部に利益を放出しないという気持ちがあるのだと思います。中村社長は2003年から20年以上社長を続けており、65才とまだまだ社長を続ける可能性があります。しばらく、現体制は変わらないと思いました。
株価指数
2,302円(2025.12.1)
時価総額4,659百万円(11/28)
配当利回り(会社予想)2.17%(11/28)
1株配当(会社予想)50.00円(2026/03)
PER(会社予想)(連)13.70倍(11/28)
PBR(実績)(連)0.49倍(11/28)
EPS(会社予想)(連)167.99(2026/03)
BPS(実績)(連)4,704.23
ROE(実績)(連)4.78%
自己資本比率(実績)(連)54.6%
今期は減益予想ですが、航空・宇宙、工業用品事業は官需大型機用部品やエンジン用備品の販売が増加しています。国策として防衛産業向けの予算が増加する可能性が高く、成長に期待が持てます。
関連ブログ



コメント