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ニッケ(日本織物)(3201)

企業分析
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久しぶりに産業廃棄物処理のフジコーを調べたら、ニッケに買収され、上場廃止になっていました。

ニッケは株主優待もあり、株価も割安なので、調べてみました。

羊毛紡織の有力会社ながら利益柱は商業施設賃貸。
スポーツや介護施設、売電などへも展開

四季報

沿革

1896年 日本毛織設立

1899年 加古川工場操業開始

1949年 株式上場

1988年 市川市にショッピング・飲食・スポーツなどの複合施設「ニッケコルトンプラザ」を建設、賃貸・営業開始

2006年 スポーツ用品・釣糸・産業資材製造・販売のゴーセンを子会社化

2013年 ニッケまちなか発電所明石土山開業

2018年 家具・インテリア通販サイト運営のAQUAを子会社化

2020年 建築工事業の田中工務店を子会社化

2021年 株式交換により上場会社の株)フジコーを子会社化

事業内容

ニッケ決算説明資料

業績

業績売上高営業利益経常利益当期利益一株益(円)一株配(円)
連20.11104,9159,04812,6557,12198.627
連21.11106,6199,9009,7848,308115.128
連22.11109,04810,70711,7157,283100.530

セグメント

有価証券報告書

財務諸表

資産

現金預金345億円(21%)
有形固定資産472億円(29%)
のれん4億円(0.2%)
投資有価証券221億円(14%)

負債

有利子負債193億円(12%)

純資産

自己資本比率65%
配当性向30%
利益剰余金964億円(59%)

損益計算

売上高
営業利益率9.8%
経常利益率10.7%
当期純利益率6.7%

キャッシュフロー

投資額(百万円)

科目前期当期
減価償却費3,6693,869
固定資産 に対する支出3,2264,312

子会社株式の取得による支出24億円

自己株式の取得による支出30億円

株価 個人的な購入価額

1,179円(2023.7.26)

時価総額92,527百万円(07/26)
配当利回り(会社予想)2.54%(07/26)
1株配当(会社予想)30.00(2023/11)
PER(会社予想)(連)11.42倍(07/26)
PBR(実績)(連)0.76倍(07/26)

EPS(会社予想)(連)103.23(2023/11)
BPS(実績)(連)1,544.25(2022/11)

直近5期の平均EPS:95円

需要・顧客構造(+5%):

国内売上比率が9割超と内需に依存しており、中長期的な市場の縮小が気になります。衣料繊維は景気変動の影響が少なく、安定した収益を稼げそうです。一方、人とみらい開発事業・生活流通事業は個人所得などの影響を受けそうですが、そこまで景気変動に左右されず、総じて、景気変動の影響は受けなさそうです。

競争環境(▲5%):

衣料繊維事業は、ユニフォームが8割を占めています。顧客にとってユニフォームを他のメーカーに切り替えるコストと手間(スイッチングコスト)は大きく、競争環境は緩そうです。しかし、売上比率の7割を占める他の3事業は、競合他社も多く、競争環境は厳しそうです。

ビジネスモデルの有望性(▲20%):

M&Aを進めることで、成長を目指しています。23年11月期は6~7件の案件を検討しており、M&Aに対する意欲の高さを感じます。

ニッケ決算説明資料

しかし、企業を見極める選球眼があるのでしょうか。衣料繊維がメインの会社なので、M&Aで事業を拡大することで、逆に利益率が下がる気がします。

株主優待(+15%):

100株以上保有で株主優待カタログによる特別価格販売+QUOカード1,000円分がもらえます。1年以上保有とハードルは高いですが、QUOカードがもらえるのは魅力的です。

個人的な好み(▲20%)

自己資本比率が高く、ネットキャッシュフローがプラスなのが魅力的です。一方で、M&A偏重な方針があまり、好きではありません。M&Aするなら、ニッケが買うのではなく、投資会社の株を買いたいと思いました。

個人的な目標株価

PER95×14=1,330
PBR1,544×0.7=1,081
プレミアム1,205×1.05×0.95×0.8×1.15×0.8=885

※ブログは個人的な趣味で、株式購入可否は自己判断でお願いします。

以上

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