横浜ゴム、TOYO TIRE、住友ゴム工業とタイヤメーカーの分析をしていました。いよいよ、最後業界最大手ブリヂストンを調べてみました。
タイヤで世界首位。
四季報
米ファイアストン買収など世界展開。
タイヤ管理などサービス型事業を加速
沿革
1931年 福岡県久留米市に設立し、自動車タイヤの生産を開始
1961年 株式上場
2017年 フランスのETS PAUL AYME (HOLDING) & AYME ER FILS SASを買収
2019年 オランダのTOM TOM TELEMATICS B.V.を買収
2021年 AZUGA HOLDINGS, INC(米)、OTRACO INTERNATIONAL PTY LTD(豪)を買収
事業内容
業績
業績 | 売上高 | 営業利益 | 経常利益 | 当期利益 | 一株益(円) | 一株配(円) |
◇20.12 | 2,994,524 | 64,114 | 29,266 | -23,301 | -33.1 | 110 |
◇21.12 | 3,246,057 | 376,799 | 377,594 | 394,037 | 559.6 | 170 |
◇22.12 | 4,110,070 | 441,298 | 423,458 | 300,367 | 432.3 | 175 |
セグメント
財務諸表
資産
現金及び現金同等物5,189億円(10%)
有形固定資産1兆5,567億円(31%)
使用権資産3,013億円(6%)
のれん1,364億円(3%)
無形資産1,599億円(3%)
負債
有利子負債7,672億円(15%)
純資産
自己資本比率59.8%
配当性向40.5%
利益剰余金2兆4,982億円(50%)
損益計算
売上高
営業利益率10.7%
当期純利益率7.4%
キャッシュフロー
投資額(億円)
科目 | 前期 | 当期 |
減価償却費 | 2,504 | 2,821 |
固定資産 に対する支出 | 1,850 | 2,547 |
株価 個人的な購入価額
5,840円(2023.12.22)
時価総額4,167,998百万円(12/29)
配当利回り(会社予想)3.42%(12/29)
1株配当(会社予想)200.00(2023/12)
PER(会社予想)(連)11.93倍(12/29)
PBR(実績)(連)1.18倍(12/29)
EPS(会社予想)(連)489.41(2023/12)
BPS(実績)(連)4,960.11(2022/12)
直近4期の平均EPS:322円
進捗:80%(3Q)
需要・顧客構造(+5%):
国内売上比率が25%であり、海外特に北米の売上比率が高いです。自動車用タイヤと市販用タイヤの売上本数比率は、4対6と言われており、市販用タイヤの方が多いです。タイヤは消耗品であり、新車販売の状況に左右されず、安定した利益を稼ぐことができそうです。
競争環境(▲5%):
研究開発活動に1,122億円を支出しています。国内タイヤメーカー他社の研究開発活動に対する支出が住友ゴム273億円、横浜ゴム160億円、TOYO TIRE113億円なので、ブリヂストンの額の大きさが分かります。
ただ、タイヤは、ミシュラン、ブリヂストン、グッドイヤー・タイヤ・アンド・ラバー、コンチネンタル、住友ゴム工業、ピレリ(イタリヤ)、横浜タイヤ、TOYO TIREと競合が多く、市場環境は厳しそうです。
ビジネスモデルの有望性(+15%):
自動車用タイヤは、20230年まで6%成長が見込まれており、ブリヂストンの成長に期待が持てます。また、建機・航空機向けのSpecialties分野の利益率が高く、コロナ禍明けの航空需要の回復により、市場の回復に期待も持てます。
株主優待(+%):なし
個人的な好み(▲10%):
自己資本比率が高く、財務が盤石であり、タイヤ館を始め確固たる販売経路を持っている所が魅力的です。ただ、規模が大きく株価上昇の誘因(カタリスト)に欠けていると感じるので、積極的には購入したくありません。
個人的な目標株価
PER322×14倍=4,508
PBR4,960×0.7倍=3,472
プレミアム3,990×1.05×0.95×1.15×0.9=4,119
※ブログは個人的な趣味で、株式購入可否は自己判断でお願いします。
以上
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