アメリカの中間選挙で、民主党が大きく議席を伸ばしました。今後、AI関連のデータセンター投資を抑制する政策が進めば、半導体やメモリー企業にとって大きな逆風になると思います。
私はAI関連企業に投資していますが、これ以上、AI関連事業が急激に拡大しなくてもよいと考えています。
経済は、多くの人に財やサービスを供給することで拡大していくものだと思います。その意味では、AIも多くの人が利用できる環境を目指すのが自然なのかもしれません。しかし、AIは計算処理に大量の電力を消費し、その利用を支えるデータセンターの建設も必要になります。
生成AIは、ネット検索と比べて1回の利用で約10倍の電力を使うという推計もあります。実際の消費量は利用するモデルや処理内容によって異なりますが、多くの人が使うことでエネルギー消費量が増え、地球環境への負荷が大きくなることを懸念しています。
現在、生成AIは普及期にあり、一般の人も無料で利用できます。ただ、私は生成AIを一般の人にまで利用を広げる必要はないと考えています。
有料会員を中心とした利用にとどめれば、誰もが無料で使う場合に比べて、巨大なデータセンターを次々と建設する必要性は低くなり、エネルギー消費量も抑えられるのではないでしょうか。最先端の半導体は進化し続け、性能も向上していきます。利用者が一部の有料会員に限られていても、AIの学習や研究開発に必要な計算能力を確保できれば、技術は進歩していくと思います。インターネットは、誰もが利用できる仕組みとして広がってきました。しかし、生成AIについては、同じように全員への普及を目指す必要はなく、利用する人が限られていてもよいと感じます。
さて、今回は半導体製造工程で不可欠なテスト工程に利用されるプローブカードの会社を日本マイクロニクスに引続きて調べました。
半導体検査用プローブカード大手。
兵庫(尼崎と三田)、熊本に加え米、台、中、タイに工場四季報
沿革
1960年 兵庫県尼崎市に設立し、ブラウン管用カソード・ヒーター等の電子管部品の製造販売を開始
1970年 米国のルッカー&コールス社と技術提携し、IC・LSI等の検査用部品プローブカード(CEシリーズ)の製造販売を開始
1998年 株式上場
事業内容
半導体検査用部品、電子管部品の開発、製造及び販売
業績
| 業績 | 売上高 | 営業利益 | 経常利益 | 当期利益 | 一株益(円) | 一株配(円) |
| 連24.3 | 17,461 | 870 | 1,007 | 622 | 49.3 | 40 |
| 連25.3 | 23,829 | 4,585 | 4,640 | 3,454 | 273.5 | 70記 |
| 連26.3 | 29,366 | 7,249 | 7,177 | 5,451 | 426.0 | 80 |
財務諸表 単位:億円(%:資産/売上に対する比率)
資産
現金預金271(46%)
有形固定資産129(22%)
負債
有利子負債89(15%)
純資産
自己資本比率76.7%
配当性向18.8%
利益剰余金250(43%)
損益計算
売上高
営業利益率24.7%
経常利益率24.4%
当期純利益率18.6%
キャッシュフロー
投資額
| 科目 | 前期 | 当期 |
| 減価償却費 | 12 | 14 |
| 固定資産に対する支出 | 35 | 35 |
株主還元
| 科目 | 前期 | 当期 |
| 自己株式の取得 | 0 | 0 |
| 配当金の支払 | 6 | 9 |
株価 個人的な購入価額
5,840円(2026.11.4)
時価総額85,673百万円(15:30)
配当利回り(会社予想)1.71%(15:30)
1株配当(会社予想)100.00円(2027/03)
PER(会社予想)(連)12.77倍(15:30)
PBR(実績)(連)1.84倍(15:30)
EPS(会社予想)(連)457.42(2027/03)
BPS(実績)(連)3,170.10
ROE(実績)(連)14.98%
自己資本比率(実績)(連)76.7%
直近5期の平均EPS:253円
通期予想EPS進捗率:53.7%(2Q)
需要・顧客構造(▲10%):
日本電子材料は半導体検査用部品であるプローブカードを扱っており、プローブカードは半導体の回路毎に設計・製造される消耗品としての特性を有しています。半導体は市況によって生産が大きく増減するため、消耗品であるプローブカードの業績変動も大きそうです。
日本電子材料の顧客はマイクロンメモリジャパン(売上比15%)、マイクロンメモリー台湾(15%)、ソニーセミコンダクタマニュファクチャリング(10%)となっています。
競争環境(+20%):
競合である日本マイクロニクスがプローブカードはサムソン・マイクロンメモリー台湾向けの販売比率が高いです。売上規模は日本電子材料が1/3程度で小さいです。
半導体検査では技術力に加え、安定した品質や顧客との信頼関係が重要になります。競合である日本マイクロニクスの利益率も高く競争環境は良さそうです。
ビジネスモデルの有望性(+20%):
直近の通期上方修正ではメモリー向けプローブカード需要の急拡大に対して生産能力拡大に向けて投資を進めており、売上高と利益を大幅に増やしていると公表しています。
会社は尼崎に新工場を建設し、Mタイププローブカードの生産体制や研究開発機能を強化する計画です。投資予定額は約125億円、竣工予定は2028年8月とされています。また、公募増資で調達した約122億円を、この投資に充てる方針です。
中長期的には、デジタル社会への移行が世界中で進む中、半導体は、生成AIやデータセンター向けをはじめとして、様々なサービスや製品において需要の拡大が予想されており、増産体制による日本電子材料の業績拡大にも期待が持てます。
株主優待(+%):なし
個人的な好み(+20%):
自己資本比率が高く、財務が盤石です。昔JR尼崎駅のキューズモールに遊びに行くことがあり、尼崎には思い出と愛着があるので積極的に応援したいです。
個人的な目標株価
PER253×14倍=3,542
PBR3,170×0.7倍=2,219
プレミアム2,880×0.9×1.2×1.2×1.2=4,480
※ブログは個人的な趣味で、株式購入可否は自己判断でお願いします。
以上

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