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ヤマダホールディング(9831)の環境分野が魅力的(年初来最安値で買い増しを検討)

企業分析
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ヤマダHDの株価が低迷しています。日経225構成銘柄から外れ、期待されていた経営者が突然辞任したからでしょうか?PER5.69倍、PBR0.54倍はさすがに安すぎると思います。株主優待もあるので、実質利回りはかなり高くなります。

家電だけでなく、家具・住宅事業に進出しており、成長性もあると考えており、追加購入を視野に調べてみました

家電量販首位。
家電販売から住宅・リフォーム、家具に進出。
住宅事業は業界上位の一角に成長

四季報

沿革

1973年 山田昇氏(現代表取締役会長)が群馬県前橋市で個人創業

1983年 本格的なチェーン展開を開始

1989年 株式上場

1997年 産業廃棄物の処理、リサイクルの会社を設立

2011年 ヤマダ・エス・バイ・エルホームの株式取得

2012年 総合リサイクル業の東金属、ハウステックHD、ベスト電器の株式取得

2015年 キムラヤセレクトを吸収合併

2018年 ヤマダ少額短期保険の株式取得

2019年 家守りHD、大塚家具の株式取得

2020年 レオハウス・ヒノキヤグループの株式取得

事業内容

  • デンキ事業

テレビや冷蔵庫、洗濯機等の家電、パソコンや携帯電話といった情報家電等の販売及びリフォーム、家具・インテリア等の住まいに関する商品販売

  • 住建事業

戸建て住宅を中心とした住宅販売及びバスやキッチン等の住宅設備機器の製造・販売

  • その他

環境、金融、大塚家具等

業績

業績売上高営業 利益経常 利益当期 利益一株益 ()一株配 ()
19.31,600,58327,86436,88914,69218.213
20.31,611,53838,32646,07424,60528.410
21.31,752,50692,07898,87551,79862.818

セグメント(2021年3月期)

2021年3月期有価証券報告書

デンキセグメント・住建セグメントは前期比で大幅増益となっています。その他は大塚家具が連結子会社に加わったことで、売上高は2倍近く増加しましたが、赤字に転落しています。

財務諸表

資産

現金預金744億円(6%)
商品及び製品3,688億円(29%)
有形固定資産4,286億円(34%)
差入保証金858億円(7%)

負債

有利子負債2,353億円(19%)
資産除去債務355億円(3%)

純資産

自己資本比率52%
配当性向29%
配当性向3割以上を目標としています

利益剰余金5,610億円(45%)
自己株式▲689億円(▲5%)

損益計算

売上高
営業利益率5.3%
経常利益率5.6%
当期純利益率3.0%

負ののれん発生益12億円
秀建の株式を取得したことで発生しています

減損損失140億円
121億円がデンキセグメントに関するものです

キャッシュフロー

投資額(百万円)

科目前期当期
減価償却費207215
固定資産 に対する支出198228

株価 個人的な購入価額

408円(2021.11.19)

配当利回り(会社予想)—(–:–)
1株配当(会社予想)—(2022/03)
PER(会社予想)(連)5.69倍(11/22)
PBR(実績)(連)0.54倍(11/22)
EPS(会社予想)(連)71.74(2022/03)
BPS(実績)(連)762.42(2021/03)

直近5期の平均EPS:37円

進捗:51%(2Q)

需要・顧客構造(▲15%):

47都道府県全てに店舗を展開しており、内需縮小の影響をもろに受けそうです。ただ、住宅やインテリア、環境事業など関連業種に事業投資を進めており、しばらく拡大が続きそうです。ただ、短期的には家電・住宅の業績は所得弾力性が高く、景気によって増減が大きく変動しそうです。

競争環境(▲10%):

家電小売業界は、大型家電量販店、総合スーパーやホームセンター、インテリア・家具・雑貨、オンライン販売等の通信販売が競合相手となり、競争環境が厳しそうです。中でも、店舗のショーウィンドウ化が進むと、通信販売と価格競争力で勝てず、シェアを大幅に失ってしまう可能性があると感じました。

ビジネスモデルの有望性(+10%):

ヤマダHDでは、環境セグメントの規模拡大を目指しています。家電の販売とリユース・リサイクル工場の相性は非常に良いと感じます。

先日、ヤマダデンキで電動自動車を購入しました。今まで乗っていた自転車の廃棄も依頼しましたが、自社でリユースする設備を有しているので、廃棄料もなく、3,000円程度下取り価格を考慮してくれました。買い替えるインセンティブにもなるし、社会全体で環境負荷低減に繋がると感じました。

(2022年3月期_第2四半期決算説明資料)

株主優待(+15%):

持株数に応じて株主優待券(500円)がもらえます。普段使いがヤマダデンキなので非常にありがたい優待です。

<3月末>

100株以上1枚(500円分)
500株以上4枚(2,000円分)
1,000株以上10枚(5,000円分)
10,000株以上50枚(25,000円分)

<9月末>

100株以上2枚(1,000円分)
500株以上6枚(3,000円分)
1,000株以上10枚(5,000円分)
10,000株以上50枚(25,000円分)

個人的な好み(+10%):

環境分野拡大への期待とともに、ヤマダHDのハウスメーカー向けの投資は非常に相性が良いと感じます。「ヤマダ」傘下に入ることで、ブランド力が向上するかは微妙ですが、販売促進の観点では、お互いにメリットがありそうです。財務も健全なので、土地の仕入に手を伸ばし、家の販売、リフォームまで一貫して行い、この不動産分野でのノウハウと信頼力が蓄積されると、ヤマダ事業全体の拡大につながりそうです。

個人的な目標株価

PER37×14倍=518
PBR762×0.7倍=533
プレミアム526×0.85×0.9×1.1×1.15×1.1=560

以上

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