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壱番屋(7630)

企業分析
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大阪駅直結のKITTE大阪に「CURRY HOUSE CoCo ICHIBANYA WORLD」というココイチの新店舗が出店していました。
海外店舗のメニューを“逆輸入”したコンセプト店で、普段のココイチとは少し違う体験ができます。実際に食べてみると、カレーそのものの完成度の高さを改めて感じました。福神漬けをトッピングできる点も含め、「ああ、やっぱりココイチはうまいな」と再認識させられます。

立地が立地だけに出店コストは相当高いと思われ、価格帯も通常店舗より高めです。仮に単体での収益性が低かったとしても、この店舗は利益を稼ぐためというより、ブランドを体験してもらうためのショーケースとしての役割が大きいのでしょう。実際、ビジネスマンや外国人観光客も多く訪れる場所なので、広告宣伝費として見れば合理的な出店だと感じました。

今回の選挙では、食料品の消費税減税を公約に掲げる政党が多く見られます。仮に食料品のみが減税され、外食が対象外となった場合、外食産業にとっては逆風となります。ただし、ココイチは持ち帰りやウーバーイーツの比率が高く、減税の恩恵を部分的に享受できる立場にあります。

また、壱番屋は新規事業としてパフェ事業にも取り組んでいます。単体での黒字化は容易ではないと思われますが、デザートの製造・オペレーション技術を蓄積し、将来的に既存のココイチ店舗へ展開できれば、「カレーを食べて、デザートを食べて帰る」という新しい来店動機を作ることも可能です。海外展開も含め、成長の余地はまだ残されていると感じ、今回改めて調べてみました。

カレー専門店を全国展開、約9割がFC。
海外にも積極展開、成長を牽引。
ハウス食品の子会社

四季報

沿革

1978年 名古屋市郊外に「カレーハウスCoCo壱番屋」を1号店としてオープン

1981年 社員のれん分け制度「ブルームシステム」発足

1994年 ハワイオアフ島に海外1号店をオープン

2000年 株式上場

2005年 台湾1号店をオープン

2015年 ハウス食品グループ本社による公開買付により子会社化

2025年 KOZOUを取得し連結子会社化

事業内容

カレー専門店「カレーハウスCoCo壱番屋」を中心に国内外で飲食店を展開

業績

業績売上高営業利益経常利益当期利益一株益()一株配()
21.2*44,2462,5593,1041,73610.916
22.2*45,0222,8554,1682,92118.316
23.2*48,2863,6134,0422,53815.916
24.2*55,1374,7155,0212,68516.816

財務諸表 単位:億円(%:資産/売上に対する比率)

資産

現金預金155(33%)
有形固定資産141(30%)
のれん21(4%)
差入保証金46(10%)

負債

有利子負債15(3%)

純資産

自己資本比率68.8%
配当性向80.5%
利益剰余金278(60%)

損益計算

売上高
営業利益率8.1%
経常利益率8.5%
当期純利益率5.3%

キャッシュフロー

投資額

科目前期当期
減価償却費1717
固定資産に対する支出16020

株主還元

科目前期当期
自己株式の取得10
配当金の支払1524

株価 個人的な購入価額

909円(2026.2.4)

時価総額145,104百万円(15:30)
配当利回り(会社予想)1.76%(15:30)
1株配当(会社予想)16.00円(2026/02)
PER(会社予想)(連)43.96倍(15:30)
PBR(実績)(連)4.58倍(15:30)

EPS(会社予想)(連)20.68(2026/02)
BPS(実績)(連)198.44
ROE(実績)(連)10.07%
自己資本比率(実績)(連)68.8%

直近5期の平均EPS:16円

進捗:68%(3Q)

需要・顧客構造(+40%):

ココイチは比較的リーズナブルな価格帯の飲食店であり、安定した需要が期待できます。

壱番屋では直営店の社員として働いていた人間の中で優秀な人のみ独立してFC店の出店が許されます。独立のハードルが高いことで味とサービスの質を担保しているのだと思います。FC店を搾取する体制でなく、直営店も有している所が魅力的です。

競争環境(+10%):

外食は個人を含め参入障壁が低く、競争環境が厳しいです。カレー単体チェーンはあまりありませんが、ゼンショー・吉野家・松屋フーズ・アークランドサービスと競合しています。社員のれん分け制度「ブルームシステム」によってサービスの質が担保されているので、競争力が高いと思います。

ビジネスモデルの有望性(+10%):

海外売上比率が2割程度あります。ハウス食品グループ本社が親会社であり、ハウス食品の海外食品事業も利益を出していることから、グループ一体で海外事業を深化していくことを期待しています。

食品の消費税減税が実現すると、ウーバーなど持ち帰り宅配需要が増加し、ココイチの売上も増加すると期待しています。

株主優待(+30%):

年2回持株数に応じて株主優待がもらえます。100株で1,000円×2回=2,000円分の優待券がもらえるので優待利回りは2%程度になり、優待込利回りは3%超になるのは魅力的です。

個人的な好み(+10%):

自己資本比率が高く、財務が盤石なのが魅力的です。家で食べるカレーと比べて、ココイチのカレーは格段に美味しいと感じ、好きです。

個人的な目標株価

PER16×14倍=224
PBR198×0.7倍=139
プレミアム181×1.4×1.1×1.1×1.3×1.3=519

※ブログは個人的な趣味で、株式購入可否は自己判断でお願いします。

chatGPTの新たな視点

壱番屋の本当の強みは「味」ではなく「仕組み」にある

ココイチというと、「トッピングが自由」「辛さが選べる」「どこで食べても同じ味」というイメージが先に立ちます。しかし、壱番屋を企業として見たとき、本当の強みはカレーそのものよりも人と仕組みの設計にあると感じます。

壱番屋のFC制度は、単に加盟金を払えば誰でも店を出せる仕組みではありません。直営店で社員として働き、一定の基準をクリアした人だけが独立を許される「ブルームシステム」は、時間も手間もかかります。その代わり、味・接客・オペレーションの水準が全国で安定します。

FC店を搾取するモデルではなく、直営店を残しつつ、**「成功する人だけを独立させる」**仕組みを維持している点は、外食チェーンとしてかなり珍しいと思います。これが、原材料高や人件費高といった逆風の中でも、営業利益率8%前後を維持できている理由の一つでしょう。

高いPERは「割高」か、それとも「仕方ない」か

現在の壱番屋のPERは40倍超と、数字だけ見ればかなり割高に見えます。ただし、
・自己資本比率約7割
・有利子負債はほぼゼロ
・配当性向80%超
という財務体質を考えると、「高すぎる」と一蹴するのも少し乱暴な気がします。

急成長株ではありませんが、利益のブレが小さく、現金を安定的に株主へ返す会社です。株主優待を含めると、個人投資家にとっての満足度は意外と高い銘柄だと思います。

ハウス食品グループの中での壱番屋の役割

壱番屋は、ハウス食品グループの中では「最も消費者に近い最前線」です。
店舗で得られる価格感応度、トッピングの選好、辛さの嗜好といったデータは、家庭用商品や海外展開にも活かせます。

KITTE大阪のような旗艦店は、単なる飲食店ではなく、市場調査とブランド発信の拠点でもあります。そう考えると、短期的な採算よりも、長期的なブランド価値の積み上げを重視している姿勢が見えてきます。

以上

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