乾汽船の月島荘が面白いです。644部屋の企業寮となっており、様々な会社が入居しています。交流もできお互いに高め合っていく場所だと思います。月島荘から月島駅・勝どきまで約5分、東京駅まで30分以内で行ける好立地に位置します。
月島荘の間取りはワンルーム(18㎡、シャワー・洗面台あり)で食堂は共同です。保証金3百万円、家賃(共益費込み)140千円/月と高めであり、事業主としても賃貸利回りが高くて良さそうです。
乾汽船は他にも勝どきの隅田川沿いの一等地にオフィス不動産を有しており、2030年竣工を目指して建て替え工事を進めています。不動産の含み益が時価総額以上であり、魅力的な会社なので調べました。
外航海運は中小型ばら積み船主力、倉庫・運送や不動産賃貸も。
配当性向は業績連動、下限6円四季報
沿革
1904年 乾氏が中古船1隻(イタリア籍)を購入、創業
1925年 東京都に関東土地を創立し、不動産の賃貸借売買を主体に営業開始
1929年 営業倉庫業を開始
1961年 株式上場
1989年 賃貸オフィスビル(イヌイビル・カチドキ)営業開始
2004年 超高層賃貸マンション(プラザタワー勝どき)営業開始
2014年 シェア型企業寮(月島荘)営業開始
事業内容

業績
| 業績 | 売上高 | 営業利益 | 経常利益 | 当期利益 | 一株益(円) | 一株配(円) |
| 連21.3 | 18,879 | -1,233 | -1,329 | -1,186 | -47.5 | 6 |
| 連22.3 | 37,597 | 13,366 | 13,550 | 11,848 | 473.9 | 224 |
| 連23.3 | 44,267 | 13,067 | 13,431 | 9,857 | 393.7 | 184 |
| 連24.3 | 29,494 | 1,678 | 1,917 | 1,194 | 47.6 | 14.28 |
| 連25.3 | 31,770 | 3,656 | 3,836 | 5,021 | 199.9 | 76 |
セグメント

財務諸表 単位:億円(%:資産/売上に対する比率)
資産
現金預金190(25%)
有形固定資産433(58%)
投資有価証券52(7%)
負債
有利子負債301(40%)
純資産
自己資本比率49.2%
配当性向38%
利益剰余金214(29%)
損益計算
売上高
営業利益率11.5%
経常利益率12.1%
当期純利益率15.8%
固定資産売却益43(13.5%)
減損損失25(8%)
キャッシュフロー
投資額
| 科目 | 前期 | 当期 |
| 減価償却費 | 31 | 33 |
| 固定資産に対する支出 | 33 | 88 |
株主還元
| 科目 | 前期 | 当期 |
| 自己株式の取得 | 0 | 0 |
| 配当金の支払 | 45 | 4 |
株価 個人的な購入価額
1,372円(2026.1.17)
時価総額35,772百万円(01/16)
配当利回り(会社予想)0.49%(01/16)
1株配当(会社予想)6.79円(2026/03)
PER(会社予想)(連)60.55倍(01/16)
PBR(実績)(連)0.97倍(01/16)
EPS(会社予想)(連)22.66(2026/03)
BPS(実績)(連)1,417.75
ROE(実績)(連)14.66%
自己資本比率(実績)(連)49.2%
直近5期の平均EPS:214円
進捗:赤字(2Q)
需要・顧客構造(▲15%):
乾汽船は外航海運事業が74%を占めており、ハンディという比較的小型のバルク船を有しています。穀物・石炭・材木・セメント等を海上輸送しており、ニュージーランドから中国向けの輸送ルートの比率が高いようです。

世界の景気動向によって業績が大きく増減し、業績のブレは大きそうです。
競争環境(▲10%):
海運大手は日本郵船・商船三井・川崎汽船、準大手はNSユナイテッド海運・飯野海運・乾汽船・共栄タンカー・明海グループ・玉井商船などがいます。国内のみならず海外との海運競争も激しく、乾汽船は小型のバルク船の船隊であり、競争力はそこまで高くなさそうです。
ビジネスモデルの有望性(▲20%):
外航海運は、1回の航海で1か月近く有し、船員の負担が大きいです。大型船であればIT技術の導入により、効率化を進められそうですが、小型船の効率化余地は少なく、相対的にコストが上昇しそうです。
株主優待(+%):なし
個人的な好み(+10%):
東京中央区に土地を有しており、含み益が時価総額の2倍を上回る788億円あります。

勝どきのオフィスビルは建て替えを計画しています。川沿いの景色が抜ける美しい立地です。乾汽船が主体となり建て替えを進めていきますが、資本効率を考えると売却して建て替えを行った方が良いと思います。乾汽船には特定の大株主がいるわけではなく、東京海上日動・三井住友銀行・みずほ信託銀行など銀行・損保が多くの株を有しています。時価総額を考えるとアクティビストが入り、不動産の売却を推し進める可能性はあると思います。銀行・損保が政策保有株式の売却を進めると土地の含み益が実現する可能性が高まると思います。
一方、不動産を売却した場合、本業の海運業の規模が小さいので、どこかの海運会社と統合して規模を拡大させ、効率化を進めていく必要があると思います。
個人的な目標株価
PER214×14倍=2,996
PBR1,418×0.7倍=993
プレミアム1,994×0.85×0.9×0.8×1.1=1,343
※ブログは個人的な趣味で、株式購入可否は自己判断でお願いします。
以上

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