2025年。関西のマッターホルンと呼ばれている標高1,249mの高見山から流れ出る杉谷で渓流釣りをしました。この場所は日本を横断する中央構造線の上にあります。ライフワークとして、中央構造線を巡る旅をしていており、愛媛の重信川、三重櫛田川に続く第三弾目の釣行です。ただ本流は厳しかった・・・。
杉谷川とは
奈良県東吉野村杉谷。
和歌山市街地を流れる紀ノ川の上流、奈良の吉野川のさらに東の東吉野村にあります。

高見川のさらに上流に杉谷川があり、標高1,249m高見山を源としています。
国道166号線は奈良から三重を繋ぐ国道です。道幅も広く、速いスピードで通行する車も多く、釣りをしていて騒がしかったです。

なお、東吉野漁協がこの川を管轄しており、フィッシュパスというオンラインで遊漁券が購入できます。

良ポイント多いが魚がいない

春先で雪解け水が混じり、水量が多いです。川が蛇行し、良淵が多くありました。道路沿いには集落があり、里中を流れる渓谷です。しかし、全く魚がいません。

アブラハヤのアタリもありません。絶対いると思うポイントの水中を見ました。

魚の姿がありません。杉谷のこの区間に漁協は放流していないのでしょうか?放流したらいい淵も多いので、アマゴが居付くような気がします。
本流に流れ込む支流でようやく1匹出てきました。

美しいアマゴです。

中央構造線
日本地図を見ると、九州から静岡にかけて、日本を縦断するように中央構造線があります。吉野川は中央構造線の上を流れており、ちょうど杉谷は北側と南側で全く地層が違います。

国土地理院の地図に地層を重ねると、

北側は、地中深くを構成する地層で、黒雲母モンゾ花崗岩、閃緑岩など白っぽい岩が多いです。一方、泥岩片岩、千枚片岩、砂質片岩など海中で堆積して形成された地質になっています。南側の近くには、三尾鉱山があり、銅・アルミ・銀を採掘していたようです。

河原に目を向けると、河川の浸食により運ばれた様々な岩石がありました。釣れなくても岩石を見ているだけで楽しめます。
去年山の向こうの三重櫛田川へ
国道166号を東に進むと長さ2,470mの高見トンネルがあります。その東側は三重県松坂市で、櫛田川があります。去年、渓流釣りに行きました。
櫛田川も良い渓谷が多く、釣り甲斐のある所です。唯一の欠点が遊漁券を購入できるのが店舗でしかないことです。松坂市内のフィッシング遊で購入できるものも年券です。しかも日券が3,000円とかなり高価です。

北側の三峰山から流れる源流で渓流釣りをし、美しいアマゴが何匹も出てきました。
中央構造線の渓谷は今後も開拓していくので、楽しみに待っていてください。
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