2021年6月。京都最高峰皆子山(971m)をマイナーなルートで登りました。
危険なゴルジュがあり、人が滅多にこない秘境なので、上級登山者・複数人での入渓が良いと感じました。大原尾越からのルートは山頂が分かりづらく、何回も道に迷いました。ヤマップの現在位置確認に非常に助けられました。
このブログが皆様の安全な登山の助けになれば嬉しいです。
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ルート
足尾谷(滋賀の葛川の支流)→大原尾越まで沢登り→鯖街道前坂峠→皆子山に登頂→ツボクリ谷ルートで下山→トチノキ巨樹→足尾谷に帰還
要約
時間のない人にこれだけは伝えたい!という内容を列挙しました。
・ツボクリ谷分岐にはヘリコプター救出の看板あり
・ツボクリ谷→大原尾越の谷ルートは険しい滝が2つ
(頑張らないと登れない)
・大原尾越の登山入り口が分かりづらい
・皆子山は山頂がはっきりせず、途中で迷う
(ヤマップのGPS機能を重宝)
・ツボクリ谷は険しい
(一部崩れている場所あり)
・昼間・谷沿いの林道ではヤマビルが活発
(ヤマビル対策は念入りに!!)
動画でも解説しています!
滋賀葛川からツボクリ谷へ
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朝5時、滋賀県大津市葛川坂下町に到着。足尾谷の橋の横に、駐車スペースがあります。スペースは1台分ですが、旧道で、車通りが少なく、道幅が広いので、路肩に止めていても大丈夫そうです(←自己責任でお願いします)。
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まずは、登山道のツボクリ谷の分岐を目指します。谷の入口にはフェンスがあり、入り口が塞がれていますので、入山するかどうかは事故責任でお願いします。
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数年前の台風で、沢沿いの道路が滑落しています。去年までは電柱が沢に残っていましたが、撤去されていました。多くの人が歩いているのか、去年よりも道が良くなっている気がします。
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崩れた所以外は、車も通れそうな広い道です。
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速足10分で、関西電力中村発電所の取水口に到着します。中村発電所は、葛川の上流から水を引いており、足尾谷でさらに取水します。隣の谷では沢の上に導管の橋が通っていました。1923年(大正12年)に稼働しており、その頃の取水・水力発電に対する重要性の高さを感じました。
取水口で足尾谷のかなりの水量を抜かれるので、沢の上流から水流が増えたように感じます。去年下流から釣りをした時に驚きました。
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木が茂り、朝が早いので、薄暗いです。山林の登山道がありますが、一部越水ポイントもあります。私は山林を通るよりも川の中を通った方が早いので、ズブズブ登りました。支流が出てきますが、ツボクリ谷(登山道)はまだまだ先です。
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ツボクリ谷の分岐はさらに暗いです。帰って来る時も薄暗かったので、地形的に暗い場所なのだと思います。ヘリコプターの避難場所の看板があり、左がツボクリ谷の登山道です。
私達は足尾谷(芦火谷川)を登るので、左の谷に入りました。
ツボクリ谷(分岐)から大原尾越
ここから道路も登山道もない場所です。竿を出して、釣りながら上流を目指しました。
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良いポイントが多く、アマゴが釣れました。谷の奥に行くにつれて、渓谷が狭くなってきました。
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左右が岩盤に囲まれており、川底も岩盤でした。水流で石が流れ、岩盤が削られ、左右の崖が突き出ているところがありました。地層がはっきりと見え、地層が斜めになっていました。このあたりは丹波帯の地層群で2億年前は海の底だったようです。地層の勉強をしたいと感じました。
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大きな滝が現れました。右巻きで登れますが、滝壺が深く、斜面が急で、雨も降っていたので、かなりスリリングでした。しばらくすると2つ目の滝が現れました。
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二つ目の滝。一つ目よりもかなり高く、滝壺が大きく、タイヤが浮いていました。上流の京都大原尾越では、車の廃棄が問題になっているようです。上流から流れてきたのでしょう。ロープを出しましたが、右斜面にちょうど良く、木が生えており、見た目ほど険しくありませんでした。ただ、ここで滑落すると、ジエンドなので、無理はせず、集中して登りました。
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上流はフラットな渓谷で、アマゴが釣れました。上流の道から人が入っているのか、魚の活性は低かったです。
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しばらく登ると、沢が二手に分岐しており、先に道路が見えてきました。危険な渓谷に気を張っていたので、ほっとしました。
大原尾越から前坂峠登山口
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コンクリートで舗装された道路を南下し、峠を目指しました。
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途中昔、管理釣り場があった尾越カントリーレイク、セミナーハウスの横を通りました。
鯖街道前坂峠を越え、左にある登山道を目指しました。しかし、大原尾越から皆子山へアプローチする登山口が非常に分かりづらく、入り口を見落とし、行き過ぎてしまいました。ヤマップで何とか気づくことができました。
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峠を越えてすぐ左にある駐車スペースが、登山道入り口であるようです。ここから入山する人が少ないからか、足跡もまばらでした。現在位置がわかるヤマップをスマホに準備しておいて正解でした。
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登山口から皆子山山頂へ
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青いラインが実際に歩いたルートですが、3回ほど迷いました。山頂が分かりづらく、くねくねした尾根を歩くので、方向感覚を失っていました。迷う人が多く、誤ったところに登山道ができていました。ヤマップが無ければ、山頂に辿り着けなかった気がします。
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登山口付近が急な登りで、あとは緩やかな山道なので、そこまで体力はいりません。ただ、迷わないための知力が必要。途中に老夫婦にあいましたが、同じように迷っていました。声を掛けようと迷いましたが、自分達もそれ以上に迷って自信が無かったので、やめておきました。
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山頂に到着で、ガスっていて景色は見えませんでした。山頂付近は、虫が多く、5分もたたないうちに早々に撤収(下山を開始)しました。
山頂からツボクリ谷
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尾根沿いを下り、途中で沢に下ります。沢へのアプローチが急で、恐怖と戦い、アドレナリンはマックス。泥だらけになりながら沢に降りました。
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沢は岩場の連続で、越水ポイントは多かったです。私は釣り用のフェルトの靴を入っていましたが、同行者は登山靴だったので岩場では滑っていました。
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小沢はやがて中型の沢と合流します。合流地点にトチノキがありました。この谷には何本かトチノキがありました。トチノキは谷のような水気を好み、臼の材料や食用の実を目的に昔から重宝されていたようです。
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急な渓谷ですが、頑張れば上り下りができます。滝大巻をしなくて済んだのは良かったです。
1点危ない所がありました。足尾谷(芦火谷川)に合流する手前のポイントがかなり急になっており、沢沿いの昇降が困難で、林道を通る必要があります。
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かなり高所で、崩れています。慎重かつスムーズに渡る必要があります。これを過ぎればあとは登山道を下っていくと、朝、分岐した足尾谷(芦火谷川)の分岐に合流します。
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あとは、朝来た道を帰るので、省略しますが!1点!
林道にヤマビルがとにかく多かった。朝は1匹もつかなかったのに、数匹登ってきました。私は釣り用のタビを履き、下半身を完全防御しているので、吸血されずにすみました。しかし、同行者は短い靴下を履いていたので、4か所ほど食われていました。私はヤマビルが大嫌いで、トラウマもあるので、写真は残しておりません。この日の記憶も一刻も早く消去したいです。
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以上
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