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楽天銀行・豪ドル(外貨定期預金14日物)はお得なのか?

外為・FX
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楽天銀行より「優待金利のお知らせ」をいただきました。

外貨定期預金 豪ドル 14日もの
優待金利:年13.00%

超高金利ですね。「対象のお客さま限定の金利」と言われると、特別感や優越感を感じ、外貨定期預金をしたくなりますね。

どれだけお得なのか調べてみました!

簡単に自己紹介すると、

明治大学政治経済学部経済学科卒。日商簿記1級・税理士試験(簿記論・財務諸表論科目合格)。楽天銀行歴5年、外貨運用歴10年。資産ポートフォリオは日本株:外貨(FX)=8:2。保有株式はオリックス・サイゼリヤ等20銘柄、外貨は米ドル・豪ドル・ノルウェークローネ等、運用方針は1年以上の長期保有。

楽天銀行の為替コスト

楽天銀行では外貨への預入、払戻の時に為替コストがかかります。為替コストは以下の通りとなっています。

楽天銀行HP

預入(円→外貨)、払戻(外貨→円)にそれぞれ、45銭の為替コストが必要になります。

イメージしづらいので、日本円10万円を豪ドル外貨預金に預入をし、すぐに払戻を行う場合のコストを見ていきましょう。

為替レート82円/1豪ドル(2021.5.1)
10万円÷82円=1,219.5豪ドル
約1,220豪ドルに交換できます

預入時の為替コストは0.45円(45銭)/豪ドルなので
1,220×0.45円=549円
払戻の為替コスト0.45円(45銭)/豪ドル
1,220×0.45円=549円
合計1,098円

日本円10万円に対し、為替コストが1,098円なので、元本に対して、1.1%の為替コスト(手数料)がかかります。私の楽天銀行の普通預金運用金利(優待適用あり)が0.10%なので、為替コストの高さは一目瞭然です。

運用シミュレーション(金利収入は?)

計算の単純化のため、税金・為替変動はないものとし、10万円分(1,220豪ドル)運用すると仮定します。

優待金利で運用する場合(キャンペーン期間のみ)

楽天銀行HP

豪ドル・優待金利13%(14日)なので、

金利収入498.6円(=10万円×13%×(14日/365日))
為替コスト1,098円
損失599円

優待金利が14日間と短いこと円→豪ドル→円と為替コストが2回かかることで、損失が発生します。

キャンペーン後1年間運用する場合

14日間の預入が終了し、続けて外貨で運用する場合、「外貨から預入時」を選択する必要があります。「外貨から預入時」の中で、最も金利が高いのは1年なので、14日間預入終了後、1年預入し、運用するとします。

金利収入639円
①14日間分498.6円
②1年分140円(=10万円×0.14%)
為替コスト1,098円
損失459円

外貨から預入時の金利が低すぎること為替コストが高いことで、約1年運用しても損失が発生します

豪ドル預金を2年単位で運用する場合

運用期間:2年間
運用資産:10万円
為替コスト:1,098円(入金時と2年満了時)
運用方法:①円から預入で運用し、最も利回りの高い②外貨から預入で運用

どの期間でも損失が発生します。キャンペーンがある分、14日でスタートするのが、最も損失が少なく済みますが、2年間の運用では組替の必要であり、かなりの労力がかかるのに、損失が発生するとは。とほほ。

楽天銀行外貨預金の結論

表面利回りは高いですが、高利回りが7日・14日・1ヶ月と短く、為替コストが1%と高く「外貨から預入時」の利率が低いことが、運用成績を大幅に引き下げています。また、外貨預金の税金は、利息に対して20%、為替差益に対して雑所得(総合課税)がかかるので、税負担も重いのも気になります。

為替変動により、利益が出る可能性はありますが、逆に下落し、損する可能性もあります。時価変動狙いであれば、FXの方が手数料(スプレッド)も安く、金利収入(スワップポイント)も高いので、楽天銀行外貨預金をする必要はないと感じました。

計算する前は、

という画面で「簡単に預入ができ、普通預金に預けていても0.1%しか利息が付かないので、10万円を預け入れよう!」と思っていました。しかし、(時価変動なし)2年運用しても、損失が生じるので、絶対申し込まないと決意しました。

豪ドル運用するならば、FXの方が得だと感じ、シミュレーションしてみました。

FXで豪ドル投資をシミュレーション

FX(外国為替証拠金取引)とは

FXとは、外国為替取引を証拠金で行う取引で、証拠金の25倍(レバレッジ上限)まで外貨を売買できます。日本円10万円は約1,220豪ドル相当し、証拠金4,000円(=100,000円÷25倍)を証券会社(FX業者)に差し入れることで、売買できます。

レバレッジ(てこ)を使い、資産以上の運用ができるので、人・状況によっては危険なものだと思います。恥ずかしい話ですが、私も10年前、大学の卒業旅行でロシア・上海などに行き、貯金が底をつきました。そんな時、FXと出会い、すぐに利益が出たことが嬉しくて、取引額を拡大していきました。良い状況を長く続かず、気づいた時にはカードの支払ショートで30万円の借金をしました。

資産が少ない人・月々の損益がマイナスな人は、FXを始めない方が良いと思います。10年前の私にアドバイスできるなら「100万円以上の資産ができてから、FX・投資をしなさい」と言います(笑)

FXの手数料の安さ

FXは為替コスト(スプレッド)が非常に安く、業界最狭水準のスプレッドを誇るLIGHTFXでは、0.6銭(豪ドル/円)です。楽天銀行が90銭(往復)なので、150分の1のコストですみます。

日本円10万円(1,000豪ドル)を運用する場合、
6円(=1,000×0.006(0.6銭))
と非常に安い手数料ですみます

FXの金利収入(スワップポイント)

日本はオーストラリアよりも金利が安いので、豪ドルを保有すると日豪の金利差により金利収入(スワップポイント)が日々入ります。私の運用しているLIGHTFXの運用状況は以下の通りです。

東証JQ上場トレイダーズ証券が運営するLIGHTFX

2021年3月1日1,000豪ドル(証拠金3,372)購入し、約2カ月(61日)保有した時の累積スワップは、7円でした。約2カ月豪ドル保有で、手数料をスワップ収入が上回りました。約定評価損益は、豪ドルの価値上昇によるものですが、時価は運が良かっただけなので、あまり気にしていません。

仮に今のペースでスワップポイントを得られた場合、
41円(=7円÷61日×365日)
利回り
証拠金ペース1.2%(=41÷3,372)
通貨ベース0.05%(=41÷82,000)

通貨ベースでは銀行預金より高利回り(さすがに楽天銀行優待金利よりは低利回り)、証拠金ベースならFXが大きく上回っています。長期運用での証拠金維持率は1,000%(レバレッジ2.5倍)と言われているので、実質利回りは0.125%程度でしょうか?

どの証券会社がオススメ?

FXはFX業者によって1万もしくは1千のどちらかが取引単位となります。私が口座を持っている会社のスワップポイントを比較してみました。(申込バナーも設けています)

期間:2021年4月1日~30日
対象通貨:1万豪ドル(買いポジション)
証拠金:約33,000円

1,000通貨単位の業者

1位 ヒロセ通商63円(6.3円/千豪ドル)

2位 LIGHTFX 33円(3.3円/千豪ドル)

3位 外為ジャパン31円(0円/千豪ドル日々端数処理切り捨てのため)

4位 FXTF18.5円(1.8円/千豪ドル)※集計は2021年3月分

※スワップポイントは1万豪ドルで表示されるので、1万豪ドル単位のスプレッドポイント

1万豪ドルは証拠金32,800円(通貨額82万円相当)なので、1千単位のFX業者の方が低リスクで運用を開始できます。ただ、外為ジャパンは日々スワップポイントの円未満が切り捨てられるので、「1千豪ドル&スワップポイント」狙いの人にはオススメしません。

バナーからの口座開設でキャッシュバックキャンペーンに応募できます。LIGHTFXはメインバーのキャンペーンからエントリーする必要があるので、注意ください。口座開設だけで、キャッシュバックがもらえるFXTFは魅力的ですね。

1万通貨単位の業者

1位 DMMFX31円

2位 GMOクリック証券クリック365 30円

証券会社によってスワップポイントが違うのには驚きました。日々数円の違いで、短期では気になりませんが、長期になるとスワップポイントの高い証券会社の方が良さそうですね。

以上

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